本年度五回目のオープンキャンパスは去る8月21日、盛況の内に開催されました。厳重な感染対策を実施しつつ、午前中は、学科の学習内容、推薦入試や総合型選抜入試、取得可能な諸資格、就職状況そしてキャンパスライフ等について、質疑応答や談話が教員あるいは学生によってなされました。
午後からは学科説明と二種の体験学習が行われました。学科説明では、教育方針、獲得される力量、就職先、高校において望まれる学習内容について判りやすく解説しました。
続く体験学習の一コマ目は佐々木亨教授による「浦島太郎あれこれ」です。昔話として周知の「浦島太郎」について、現行の絵本と『万葉集』に掲載される浦島子(うらのしまこ)とを、幾つかの場面に分けて話形を比較検討してみました。亀の放生と報恩が存在しない筋に驚きが上がりました。
二コマ目は田子孝仁准教授による「日本語教師への道」です。本学科を卒業してどのような就職先が想定されるかをシミュレーションして、そのうちの一つとして日本語教師を位置付け、今後の日本語教師資格取得における展望を予測しました。国家資格に昇格する可能性と難易度の上昇を踏まえつつ、現行制度で修得しておく利点について考えてみました。続いて留学生に対する本学実習生の授業内容、及び文化交流の一端を紹介しました。将来における新たな選択肢が一つ増えたみたいですね。