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FAQ(よくある質問)

 ※質問をクリックすると、回答が表示されたり消えたりします。

文化財学科ではどのような学生を求めていますか?

 人類の長い営み(歴史)の中には、現代の課題を解決し、未来を切り開く手がかりが詰まっています。その発見には、歴史や文化を物語る多様な文化財に対しての好奇心、 各地の遺跡や博物館に積極的に出かける行動力、モノや物ごとを分析したり推論したりする柔軟な思考力が必要です。真剣に取り組んでみることこそが楽しさの発見と関心の深まりにつながります。これからの長い人生を豊かなものとするために、チャレンジしてください。

どのようなことを学ぶことができるのでしょうか?

 文化財学科では、歴史学の基礎に加えて、古文書学、地理学(環境)、考古学、美術史、建築史など幅広い視点から総合的に文化財にアプローチできるカリキュラムを揃えています。四国・中国・近畿など西日本を主たるフィールドとして多種多様な文化財に触れながら、資料を整理し分析する力を身につけます(遠隔地での実習では大学から交通費の援助があります)。

文化財学科の学びは歴史学と何が違うのですか。

 過去の人間社会のありさまを明らかにし、現在と比較することで、現代社会の特徴や課題を理解することが歴史学です。古い建物や、土器・石器、古墳や城跡、古文書などの「モノ」や、生活の舞台になった「環境」などが人々の活動の所産としての文化財であり、これらを分析することで「過去の人間社会」の姿、すなわち歴史が浮かび上がってきます。「モノ」と「環境」の観察や分析の方法を徹底して身につけることを重視していることを「文化財学科」という名前に込めています。

文化財学科で学んだことを社会にどのように活かせますか。

 文化遺産の保護は、現代の生活文化を豊かにするはかりでなく、伝統文化を現在にいかすことで社会を活性化させ、豊かで個性的な地域づくりを進める有力な手かかりとなります。また、先人の知恵と技を調査分析する力を養うことで、現代社会が抱えるさまざまな課題や矛盾を解決する力になります。どのような分野に進んでも必要な人間力と分析力を磨きます。

教養文化財コースと専門文化財コースの違いは何ですか。

 卒業後の希望進路の実現に向けて、取得すべき科目や単位に特徴がありますが、4年間学ぶ上で、基本的に全く別の場所での学びとなることはありません。

史料学はどんなことを学ぶのですか。

 地域に埋もれている歴史史料から、その調査読解方法を学びます。また地元の自治体と連携し、地域の古文書調査研究を実施して、生の史料に接することに努めています。それらを元に古の人々の生活様式を復元しなから、史料保存活用方法を学びます。

古文書が読めるようになりますか。

 史料講読という講義で解読方法を学びます。また、現地調査で実際に原文書を手に取って見ることにより、自ずと読めるようになってきます。ただ地道な積み重ねが必要です。 

地理学(環境歴史学)はどんなことを学ぶのですか。

 地域の自然環境の成り立ちや人々の生活環境とその変化などを、GIS(地理情報システム)やUAVなどの機器を用い新旧地図写真の比較及び現地調査を通じて学びます。過去の災害や、文化財伝承の知恵を学ぶとともに、予想される地震や津波などの自然災害に対する避難計画づくりなどへの活用が期待されています。

考古学はどんなことをする分野ですか。

 考古学は、過去の人間が作り使った道具(たとえば土器やさまざまな石器)や施設(住居や墓などなど)から過去の社会を復元する研究分野で、広い意味での歴史学の一部です。人間の社会はその時々の必要に応じて、さまざまな道具や施設を発明したり改良したりしながら使ってきた。人間が作り・使った道具からその時代の特徴を見つけることで、過去の人間の営みを復元することができます。このように過去の人間社会にアプローチするのが考古学という分野です。

建築史はどんなことを学ぶのですか。

 住宅、社寺、城郭などの古建築を通じて過去の人間社会の営みを明らかにするのが建築史です。建築を、風土と生活、信仰と儀礼、政治や社会などとの関わりの中で分析し、当時の人々の営みとその舞台となった場としての建築や施設、集落や町並みを具体的に明らかにし、また残された遺産を活かし伝える方策を学びます。

美術史はどんなことを学ぶのですか。

 日本の多彩な美術は、その多くが外来美術の影響を受けながら展開しています。その中から、インドにおいて誕生しアジア各地域に伝播した仏像彫刻に視点をあてます。大陸各地域での展開、日本において飛鳥時代に始まり現在まで継承されている仏像彫刻の各時代の様式上の特徴の一端を垣間見ます。先人達の生きた時代の証でもある仏像彫刻から、その時代を知る一つの糸口となることも学びます。

実習や演習では、学外に出掛けるのでしょうか?

 文化財学科では、学内での講義科目に加えて、1年生から、学外研修に積極的に出かけるプログラムを組んでいます。また、教員との共同調査にも任意で参加できます。2年次からは、各実習ともに、学外研修が大幅に増えていきます。実際の文化財にふれ、観察し、記録し、分析することで実践力を鍛えていきましょう。

 地理学では資料収集や調査マップの作成、現地に出かけての調査・記録をとおして実践力を鍛え、G I S( 地理情報システム)で旧版地形図と重ねあわせて電子地図にまとめます。建築史では民家、社寺、城郭などの建築や、伝統的な集落・町並みを実際に訪れて、講義で学んだことを再確認しながら、現地で調査・分析の方法を身につけます。また、これらの建築を残してまちづくりなどに生かしている各地の取り組みから、保存と活用の方策を学びます。

 史料学では資料館・文書館などの見学実習や、学外地域での寺社や史跡などを巡り、足で学ぶことの重要さを再確認しています。また、小豆島で古文書調査を行い、調査・分析方法を学ぶとともに古文書が残された背景を検証します。そして収集した史料を整理・分析して史料保存と活用に努めています。考古学では実際に遺跡に出かけその場に立って実感し、土器や石器に触れてみることが大切です。

 実習や演習で学外に出かけるのは、そういったものの見方や感じ方の「手ほどき」という性格が強いので、それだけで終わらせたらもったいないので、自主的に「実感しに」出かけて欲しいです。

どのようなフィールド調査に参加できるのですか?

 各教員が行っているフィールド調査に参加希望者を募ります。自分が興味あるフィールド調査に参加できます。夏季休業中などには考古学の発掘調査や史料学の古文書調査などが行われています。

専門科目を学ぶために、どのような努力をすればよいですか?

  第一に考えて欲しいことは発想を切り替えること。高校までの授業では、さまざまな「用語」や「公式」等々を覚えることで、共通した基礎知識を身につけることを目標にしている。しかし、大学のさまざまな専門科目で大切なことは「覚える」場ではなく、これまで身につけた/身につけつつある基礎知識を手がかりにして、自分で考えてゆく力・・情報を集めて分析し、そこから結論を導き出す力・・を身につけることが目標です。専門科目というのは、そこで先生から学んだ様々なヒントをすくい上げて、自分で発展させていくことが重要です。だから講義時間の中では完了しない、もう半分は講義後に自分でつぎ足してゆく。こういう気持ちを持って欲しい。

演習では、どのようなことをするのでしょうか?

 演習は「自発的、能動的に取り組む」という大学らしさが凝縮した科目です。文化財学科ではそれぞれの分野に応じて「必要な情報(データ)の収集→その分析と傾向の把握→調査成果のまとめと方針の立案」という流れで取り組みます。社会に出ればどんな分野の仕事にも必要な能力を演習で身につけます。

卒業研究はどのようなことをするのでしょうか?

 文化財学科での卒業研究は、3年生から演習で取り組んできたデータ収集・観察と分析、そしてそこから「傾向」を導き出す、という流れの総仕上げで、大学らしさが一番詰まっています。テーマの設定から収集データと分析方法、分析を通じて「発見」した事実、これらを筋道立てて説明するのが卒業研究です。大学4年間の後半、2ヶ年をかけてじっくり育てていくものだと思って欲しい。卒業研究に取り組みそれを完成させた経験を持っていたら、社会人となり充実した業務レポートを仕上げる時にも生きてきます。

歴史や地理の教員になるためにはどうしたら良いですか?

 日本史、世界史、地理、また中学校では公民科も含めた、多様な科目が担当できるように、広く基礎知識の習得に励むことが必要です。また、新課程では、フィールドワークやグループワークの指導、情報機器の操作も指導する必要があることから、在学中にこれらの技術の習得にも力を注ぐ必要があります。また、専門分野を一つ選んで、全力で卒業研究に向けた調査研究を進め、卒業論文としてまとめることも大切なスキルの一つとなります。

教員の資格を取得するのにどのようなことを身につけますか?

 文化財学科では、中学社会科、高校地歴科の教員免許が取れる課程を開いています。それぞれ、卒業に必要な単位を取得した上で、これらの免許取得に必要な単位を取得する必要があります。また、教育実習や介護等体験の実習など、学外での研修も必要です。採用試験合格までには、数年かけて計画的な受験の為の準備が必須です。意欲のある学生諸氏のトライを期待しています。

学芸員の資格を取得するのにどのようなことを身につけますか?

 学芸員は「研究者」であるとともに「教育者」であることが求められています。資料に関して調査・研究した成果を多くの人々にわかりやすく伝えることの出来る人材が求められています。つまり、「研究力」と「教育力」が必要となります。そこで、本学の学芸員資格取得にあたっては、第一に「観察力」=“物事の本質を見抜く力”、第二に「向上心」=“何にでも挑戦しようという強い気持ち”、第三に「創造力」=“企画力と感性”、第四に「協調性」=“バランス感覚とネットワークづくり”の四つの力を身につけることを目指しています。

学芸員としての採用は厳しいのでしょうか?

 確かに、毎年の採用人数は決して多くはありません。しかし、最近、全国の博物館や文化財行政職員の募集が増えています。その一つの要因に「世代交代」の時期がきているようです。つまり、定年退職していく人たちが若い頃に採用された時期、多くの博物館が設置されました。そういった人たちの交替として若い力が求められており、募集人数が決して多くないからといってあきらめるのはもったいないと思います。

学生と教職員との距離感はいかがでしょうか?

 文化財学科では学生各自の希望に基づいて選択した史料学、地理学、考古学、建築史の学びを深めるために、2年次から少人数教育での実習と演習を進めています。このため、対話形式、発表形式の授業や、現地研修などを通して学生と教員の垣根が低くなっています。

担任・チューターの制度とは、どのようなものでしょうか?

 文化財学科では学年担任とチューター制度があり、学年担任は入学時から卒業まで4年間継続で学習の進め方から就職活動まで親身に相談に応じています。また、専攻分野などに応じた少人数毎のチューター制度を併用しており、チューター教員は実習や演習などで日常的に学生と行動を共にすることも多い身近な存在として気軽に相談に応じています。

キャンパス内での学習環境はいかがでしょうか?

 文化財学科では、各教員の研究室の近くにそれぞれ演習室や資料室を配置しているおり、また自習室を用意していますので、学習を進めるうえで教員の近くで学習でき、また必要な資料やパソコンなど機器の利用にも便宜が図られています。

卒業後の進路と就職するための心構えを教えてください。

 文化財学科では、文化財を通じて調査・分析力、情報処理、表現力を身につけますので、文化財専門職に加え、一般職公務員、一般企業にも幅広く進出しています。自分が何をしたいのか、何が向いているのか見つめて、目標を明確にして努力を惜しまないことが大切です。

文化財学科卒業後の進路は開けていますか。

 文化財を通じて調査・分析力、情報処理、表現力を身につけますので、文化財専門職に加え、一般職公務員、一般企業にも幅広く進出しており、全国平均を上回る就職率を保っています。


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