本文へスキップ

☆☆☆ 古いものに眠るストーリーを発掘しよう ☆☆☆

徳島文理大学サイトへ WEB OPEN CAMPUS2020

授業紹介

文化財入門科目


 授業名 研究入門T・U
 担当教員名
 内容・ねらい  さまざまな内容の専門的事項を学ぶ上で、その前提となる考古学・日本史・世界史・文化史・地理等における基本的内容の習得・把握を目指す。2コマ連続授業。大久保(考古学)、橋詰(史料学)、清水(建築史)、古田(地理学)、中条の5名で担当。入学した1年生が学科の学びを早期に理解するために、前期中に全員の先生方の専門領域をガイダンス・談話会・チュータ面談などを実施。また、郊外見学を行い、文化財を観る目を肥やす。
 アピール点  談話会・チュータ面談などで早くから先生方とコミュニケーションを取ることができる。各研究室の雰囲気が理解でき、2年生からどの分野の専門領域を選択するか判断ができる。

 授業名 考古学概論
 担当教員名 大久保 徹也
 内容・ねらい  本講義では日本列島史の前半、つまり旧石器時代〜飛鳥時代の各時代の特質とこの間の変遷を、考古資料を通じて概観してみよう。特徴的な考古資料(その大部分は道具・施設だ)の組合せが移り変わる中から生業と社会構成の変容を知ることができる。
 また人間社会はしばしば実用的ではない施設の構築に多大なエネルギーを振り向け特異なモニュメントを作り出す。たとえば3世紀から6世紀の前方後円墳もその一つだ。こうした「無用の長物」もそれを生み出した社会の理解には欠かせないのだ。
 アピール点  人間が作り使ったモノ=考古資料の観察を通じて人間社会の特徴と変遷を読み取る考古学の基本思考を理解する。

 授業名 環境歴史学概論
 担当教員名 古田 昇
 内容・ねらい  古代から現代まで、それぞれの時代に開発されたさまざまな地域をとりあげます。 その場所が、どのような地形環境や気候環境にあったか、また人々はそれをどのように生かして地域を開発し、生活を豊かにする工夫をしていったのかを、読み解いてきます。
 アピール点  持続可能な生活、自然との共生とは、具体的に何かを、歴史的な例から見つめ直します。  様々な文化財、とくに文化遺産や重要文化的景観などについても紹介します。  新しい視点で、地図と史料を駆使して歴史を見つめ直してみましょう。

文化財専門科目


 授業名 地域史研究B
 担当教員名
 内容・ねらい  海と船をテーマとして、海からの視点で歴史観の再構築を図るため、讃岐各地の港津を中心に据え、そこから陸上の生活史を検証します。古代・中世から織豊期における瀬戸内海を媒介とした讃岐の歴史、いわゆる地域史に関心を持たせ、地域史の重要性を認識させることを目的とし、地域の歴史文化を継承できる社会人の育成を目指します。
 アピール点  小豆島と塩飽島を事例として瀬戸内の島の様相を検証し、また東讃・中讃・西讃から代表的な港津を抽出して、それぞれの地域の特色をテーマに設定して学習するようにしています。例えば小豆島は大坂城築城の際に大量の石を搬出したところから「石の文化」、多くの権力者の朱印状が保管されている塩飽島は「朱印状の島」といった具合です。

 授業名 古文献研究
 担当教員名
 内容・ねらい  日本に伝来している種々の古文献を取り上げ、古文書・古記録・金石文・木簡・絵画史料等の種類・形態・様式・機能・材質・取扱・保存等について説明をします。そして様々な資料文化を認識させるとともに、それら各種の文化財調査を行う意欲を持たせ、その際に役立つ実践的知識・技能や考察力を身につけることができるようにします。
 アピール点  古文書の調査方法について現地調査を実施して学習します。また、古文書修復の方法については、実際に襖の裏張りに使用されていた古文書を用いて、裏打ちや補修実習を行います。体験学習からいろいろなことを学ぶことができるようにしています。

 授業名 日本建築史T・U
 担当教員名 清水 真一
 内容・ねらい  Tでは神社建築、寺院建築、城郭建築、住宅建築などの類型別に各時代の代表的な建築を総覧しながら日本の建築文化の歴史を学び、Uでは古代から近世までの都市の歴史、大陸の建築様式の影響と日本における独自の展開、中央の様式と地方色の発展など、重要テーマを掘り下げながら比較文化論的に学びます。
 アピール点  東アジアと日本、中央と地方の文化を比較しながら、時代や地域を越えた文化的な文脈を見通す大局観や思考力を身につけます。

 授業名 東洋美術史
 担当教員名 濱田 宣
 内容・ねらい  仏教美術は、世界のあらゆる芸術の中でも大変豊かな内容をもつものとして誇り高いものと言われています。殊に日本においては美術及び精神文化の基盤ともなりました。今から約2000年前にインドで誕生した仏像はアジア各地域で展開し、約1400年前に日本へ伝わります。アジア各地域における仏像の様子を見るとともに、その地域の歴史と風土をも紐解きます。
 アピール点  日本の仏像のルーツを見ることにより、日本の仏像がいかに大陸の様式を取り入れながらわが国独自のオリジナルなものを造り上げていったのか、つまり日本人の特質を考える機会となります。

 授業名 考古資料の分析B
 担当教員名 大久保 徹也
 内容・ねらい  本講義では年度ごとに素材を換えて考古資料の分析と考察の流れを示す。本年度は四国北東部地域における古墳時代後期の横穴式石室墳を素材として取りあえげる。これは律令制国家制度確立前夜の社会変動を読み解く非常に魅力的な素材である。だからその資料化と分析、展望をとりあげてみる。
@関係データの収集と観察方法
A関係データ(横穴式石室)の分類
 系統分類と形式組列の設定
B編年作業とその指標
C分布論 資料分布の確認と傾向の解析
D古墳時代後期社会論への展望
 アピール点  本講義は、考古資料の分析と考察の流れを具体的なテーマを挙げて示す研究(分析)事例提示と理解してもらいたい。今後(あるいは並行して)文化財演習で考古資料を初め各種歴史資料を取扱い分析する際の参考にして欲しい。ここでは題名どおり考古資料を素材とするわけだが、もちろん基本は他種類の歴史資料の分析にあたって応用できる内容である。

 授業名 自然地理学
 担当教員名 古田 昇
 内容・ねらい  自然地理学の基礎分野から、気候環境と地形、土壌、生業とのかかわりについて学びます。 地球規模の自然環境を概観したあと、瀬戸内海・四国太平洋沿岸、日本海臨海地域など、具体的地域についてとりあげ、自然環境の特徴と人間活動とのかかわりについて理解を深めます。
 アピール点  先人の生活スタイルと環境とのつながりについて、具体例を紹介します。  自然環境と人間活動の多様性と歴史的背景にも深い関心を持てる授業です。  現在の地球上の自然環境の理解を通して、歴史的な環境を見つめる視点を育てます。

 授業名 日本美術史
 担当教員名 濱田 宣
 内容・ねらい  わが国に6世紀代に伝来した仏像は、常に大陸の影響を受けながらも独自の展開を遂げます。人々の様々な祈りにこたえて仏師の技が駆使され、長い歴史の流れのなかで様々な姿に造形された日本の仏像は、先人たちの生きた証であるとも言えるため、その変遷を見ることがその時代を知る糸口ともなります。

                                           仏像を調査中→
 アピール点  日本の仏像のルーツを見ることにより、日本の仏像がいかに大陸の様式を取り入れながらわが国独自のオリジナルなものを造り上げていったのか、つまり日本人の特質を考える機会となります。

 授業名 史料購読A
 担当教員名
 内容・ねらい  中世から近世初頭の基本史料を用い、記載記事の読解法と史料の特性、及び中世史に関する基本知識を習得します。中世の文献に親しみ関心を持たせ、自力で読み込む力を身につけさせ、その史料の意味と内容を理解させるとともに、その時代背景を考察できるようにします。
 アピール点  各時代の地域に即した古文書を選出し、それを教材化して使用します。塩飽島に残された織田信長や豊臣秀吉の朱印状や、小豆島に残る大坂城築城に係る古文書などをテキストとします。それらは地域の歴史を知る上で貴重な史料であると同時に日本史上にどう関連づけられるか、知る手だてになります。

 授業名 地域環境学
 担当教員名 古田 昇
 内容・ねらい  地域とは、様々なまとまりを持っていて、密接に関連しながら機能しています。 たとえば、「京都」という地域のもつ持つイメージは個々人で実に多様です。 そこで、様々な時代背景の元で成立した地域について、具体的に開発の歴史から自然環境、社会環境とのつながりを具体的に解き明かします。
 アピール点  古い地図や絵図をもとに、地域の環境とその時代の人々の認識を考えます。 様々な時代の、地域開発の具体例を紹介します。 土地に刻まれた歴史の重なりを、一つずつ解きほぐしながら環境を理解する視点を育てます。

 授業名 文化財情報A・B
 担当教員名
 内容・ねらい  コンピュータを用いて画像を処理する技術を身につける。CGの専門用語を理解しながら、サンプル作品を完成できる技を修得する。実際に画像の加工や合成などを行い、各種の作品を作りながらCGの一端を体得する。
 古文書・地図資料・就職情報などネット上からデータ収集を行い、データベースの構築できる能力を養う。
 アピール点  スキャナーやデジタルカメラのデジタル画像を取込むことができる。文字やイラストを配置して、画像合成の基本的な編集ができる。文化財各ゼミ室の紹介用ポスター作りなどができる。
 各種の電子データがネット上に有り、これを有効に活用することができる。

 授業名 文化財学概論A
 担当教員名 清水 真一
 内容・ねらい  文化財の概念、保護の歴史、保護の制度と体制、社会との関わりなど、幅広い視野から文化財保護の取り組み状況と課題を学びます。
 アピール点  国及び地方公共団体が取り組んでいる文化財保護の仕組みと、地域振興・まちづくり部局との連携による文化財の公開・活用を進めるための施策を学び、文化財を通じて地域文化の発展に寄与するために必要な知識と手法を修得します。

 授業名 文化財学概論B
 担当教員名 大久保 徹也
 内容・ねらい  今日、一群の歴史資料や景観、あるいは動植物資料などを「文化財」の名で括っている。「文化財」という第二次大戦後定着する法律用語であるが、これに相当する枠組みは日本近代社会の形成と並行して確立してきたものである。歴史資料その他の学術資料=文化財というわけではない。ある種の社会的、国家的な要請のもとに一群の歴史資料その他を「文化財」あるいはそれに相当する枠組みを与えてきたのだ。本講義は「文化財」カテゴリの形成と展開を跡づけ、我々にとって「文化財」とは何であったのかを考察したい。ここでは文化財の様々な種別のうち史跡・名勝・天然記(紀)念物を中心的にとりあげ検討を進める。
 また史跡等記念物の保護制度(史蹟名勝天然紀念物保存法)の整備は、近代地方自治制度の確立と密接に関係している。文化財保護制度は、地域社会のありようとその将来構想に本来深く関わる部門である。今日このことをあらためて確認することは大切だ。
 アピール点  本講義を通じて「文化財」の社会的な意義を理解しよう。「先人が残した宝」云々といったお題目を繰り返しても空虚だ。どのような社会情勢の下で、またどのような社会的な課題を解決する手段の一つとして一群の歴史資料が選び出され、それらの公的な保護制度が組み立てられてきたのだ。そうしたことを踏まえて、大きな歴史的転換点に立つ今日の文化財とその保全の意義を考察することが大切だ。

 授業名 歴史資産保護論A
 担当教員名 清水 真一
 内容・ねらい  社会の変化にともなって発展してきた世界と日本における文化遺産保護の歩みを理解したうえで、現在の保護の制度や体制を知り、また行政や民間の取り組み、環境と災害、地域づくりと観光、国際協力など、現代社会の様々な側面から歴史的な資産の保存と活用を考えます。
 アピール点  歴史資産の保護をめぐる世界各国や国際社会の取り組みにも視野が広まり、地域や時代を越えて考えることを通じて、災害や環境問題など現代社会の課題解決の方法が身につきます。

資格・一般総合科目

 授業名 博物館実習T・U
 担当教員名 濱田 宣
 内容・ねらい  博物館学各論で博物館に関する基礎的知識を習得したことをもとに、それをいかに実践するかを学ぶとともに、学芸員として必要な資質を習得することを目的としています。学内における実技・実習、学外における博物館見学実習等を通じて現状の博物館活動の内容を詳細に観察し、将来の博物館像を模索します。


                                    学生が実際に行った展示→
 アピール点  博物館において観察した展示技法について詳細にレポートを作成することは大変な作業ですが、このことを通じて学芸員に必要な資質の一端を確実に習得できます。また、掛け軸や巻子の取り扱いや資料の梱包などの技術を身につけるとともに、写真にあるように実際に博物館での展示を経験する機会もあり、実践力を養うことに心掛けています。

information

お問い合わせへ
資料請求へ
入試情報へ     

徳島文理大学 文学部

〒769-2193
香川県さぬき市志度1314-1
TEL.087-899-7100
FAX.087-894-4545